氏名

天野真登

所属

建築／建築学プログラム

出身高校

島根県立出雲高等学校

私は2016年度に工学研究科建築学専攻を修了し、現在はゼネコンの建築設計部で幅広い用途の建物の設計業務に携わっています。入社5年目の今でも、学生時代の目標であった「多くの人に愛される建築」を実現するため、充実した日々を過ごしています。
設計者となり、いくつかの建物を実現することもできました。
中でも、背後に山々が迫る自然豊かな場所に立地し、ビアバーを併設した某ビール製造工場の設計に携われたことは貴重な体験の一つです。そこでは人の身体よりも大きなビールタンクをガラスのカーテンウォール越しに眺めながら、新鮮なビールと移ろいゆく美しい自然の景色を両方味わうことができます。
自分で図面を描いた建物に多くの人が訪れ、各々の時間を過ごしている様子には感慨深いものがあります。
一方で、思い描いた建築を実現する難しさも痛感しています。それでもモチベーションを維持できているのは、学生時代における多くの出会いと、ただただ建築と向き合った濃厚な時間を過ごせたからだと思います。
在学中、あらゆる建築を学び、憧れ、訪れたこと。卒業設計では最後まで藻掻き苦しんだこと。研究室で先生や友人と建築について夜通し語り合ったこと。それらの全てが財産であり、日々の原動力となっていると実感します。
これから学生生活を迎える人、社会に出る人、立場は様々と思いますが、どうか残された学生生活でたくさんのことを吸収し、目標に向かって楽しく学んでほしいと思います。